金閣宝

雑記です。

能面を顔面から少し離して装置じ、からだを視野から消すと、身体がおぼろげで不安定なイメージへと拡散してしまう。そこで、体勢をしっかり保つためにからだの力を内側から組織しなおさなければならなくなる。てつがくを着て、まちを歩こう―ファッション考現学 (ちくま学芸文庫)

剣道にも同じことが言える。面をつけると、自分の体は見えない。もっぱら相手を見ているから自分が見える必要はそもそもないのだろうか。

ずっと不思議に感じていることがあって、それは面をつけているときと同じ動きを防具をつけていない状態でしようとするとうまくできないことだ。感覚としてはリミッターのようなものが体の節々で働いている感じで、きっと防具をつけることでいろいろ気持ち的には解放されているのかと思ったりもする。昔、面をとって稽古をした(寸止め)ことがあって、なかなか緊張したのを思い出した。